漢方について
お客様の症状や体質に合わせて漢方を調剤
漢方は、西洋医学のように病気を治すのではなく、身体全体の不調和を正しく整えることを目的としております。お客様ご自身が本来持っている自然治癒力の向上を目指し、体質・症状に合わせた漢方を調剤・提供してまいります。
漢方とは
漢方はもともと中国で発達し、日本に渡り独自に発展してきた歴史が長く、経験から生まれた医学です。西洋医学のように病気を治すのではなく、病気を身体全体の不調和と捉え、正しく整えるのが目的です。病気に注目し、ウイルスを殺すのではなく、人に注目しその人の自然治癒力を高め、病気やその他の身体の不調の改善を目指すものです。今では多くの医師が診療に漢方治療を取り入れ、医学、薬学教育にも取り入れられるようになり、現代医療に欠かせないものとなっております。
漢方と西洋薬の違い
西洋医学では、同じ原因や症状をとり除くために同じ薬が処方されますが、漢方では、患者さんの体質やそのときの状態によって、その人に合った漢方薬が処方されます。また、違う病気に対しても、体質や症状が似ていれば、同じ漢方薬が用いられることがあるのです。
美容･アンチエイジング
外見だけではなく身体の内面も美しく
一言に美容といっても様々な悩みがあるかと思います。シミ･しわ･肌のハリ･加齢による身体の変化など多岐に亘ります。そのような悩みに対し、ほとんどの方はリフトアップや化粧品などを使用し、外からのアプローチをされてますが、漢方では体の内側からアプローチし、悩みの原因を根本から改善へと目指すものです。身体全体の状態（内臓の働きの低下、アンバランス、老化など）は肌に敏感に反映されます。つまり、身体全体を健康な状態に保つことができれば、丈夫で健やかなお肌へと導くことにつながります。
外側からのケアだけで不十分だとお感じの方は、内側からもケアし、丈夫で健やかなお肌の土台作りをしましょう。それが、美容漢方という考え方です。同じ悩みをお持ちでも生活習慣、肌質、体質などによって原因は違いますので、しっかりとカウンセリングを行い、その方に合わせてオーダーメイドで漢方を処方いたします。
アンチエイジングに対する漢方薬
老化による症状として、足腰のだるさ･頻尿･排尿困難･老眼･白内障･視力の低下･耳鳴り･難聴･脱毛･白髪･しわ･皮膚のかゆみ･骨粗しょう症･歯や爪がもろくなる･健忘症･性機能の低下･食欲不振･便通異常などが挙げられ、東洋医学における加齢は、腎虚
（じんきょ）に該当します。「腎虚」とは、成長や発育、生殖などに関わる泌尿器･生殖器･腎臓などの「腎」の機能が低下したり、不足している状態を指し、「腎虚＝加齢症状」と言い換えることもできます。腎虚に対する漢方薬を使用することで、アンチエイジングに役立てられます。
不妊治療と漢方
なぜ不妊治療に漢方？
漢方は何千年という長い年月をかけて「人体の機能を高めるにはどうすればよいのか？」に着目し、研究に研究を重ねて発展してきた治療法です。漢方は西洋医学の薬とは違い、西洋医学の方からすると、どこか一点に集中して効き目のある西洋医学の薬と比べ、効果が得られにくい、まやかしのような治療として捉えられてしまいがちです。しかし、漢方は心身のコンディションを整え、身体機能を高めることで、自ずと妊娠しやすい体質を作っていくことができます。
病院での治療とどう違うのか
西洋医学から診た、不妊か不妊でないかの判断基準は、生殖機能に問題の有無で決まります。つまり「子宮に問題がある」「精子の数が少ない」などの生殖機能の問題を見つけ、治療していくことで妊娠を促していくのが西洋医学としての不妊治療です。しかし、妊娠できない理由は生殖機能の問題だけとは限りません。ストレスが原因であったり、冷え性のために身体機能が衰えていることが問題であったりと、生殖機能とは別の要因が障害となって妊娠しにくい体になっている可能性もあります。
例えば、本当は冷え性を改善すれば妊娠できる方も、人工授精や体外受精など心身共に負担のかかる治療を行うことで、金銭的にも肉体的にも精神的にも負担ばかり大きくなり、ますます妊娠しにくい体へと変わってしまう恐れもあります。
女性特有の悩み
更年期になると「頭が重い」「目の奥が重い、痛い」「疲れがぬけない」「あまり眠れない」など特にこれといった理由もないのに体調がすぐれない状態を指す「不定愁訴」という症状が起こりやすいです。このような更年期障害の治療として、ホルモン補充療法が主流とされていますが、不定愁訴の治療は漢方治療がもっとも得意としているところでもあります。ホルモン補充に抵抗がある方や、様々な症状から飲み薬が多い方に、漢方療法がよく利用されています。
近年では、生活習慣の乱れや無理なダイエットにより若い方でもホルモンバランスの乱れから貧血や冷え性、生理不順などの悩みを抱えている方が増えてきています。そういった方に対しても漢方が利用されています。なにが原因かわからない悩みや、病院でも原因がわからなかった方はぜひ一度当店にご相談ください。お一人お一人の症状に適している漢方を処方いたします。
